また、小児整形外科の発展には世界の様々な地域の小児整形外科医と交流し、小児整形外科の進歩と広がりを知る必要もあります。私は1998年にマドリードで開かれた第1回 International Federation of Paediatric Orthopaedic Societies IFPOSに参加したとき、スペイン国立小児病院を見学に行き、偶然にも欧米の内反足の専門家が集まるclosed meetingの場に入り込みました。そこで行われているdiscussionを聞き、この中に入らなければ井の中の蛙になると思いました。また、2000年に北米小児整形外科学会に参加したとき、Ponseti先生が学会場前で、ビデオとパンフレットでPonseti techniqueを解説しているのを見てその実際を知りました。私は留学の経験がなく、より積極的になったのかも知れませんが、諸外国の人々の意見を聞くべきと思っています。さらに日々これで良いのか、もっと進歩と向上をめざさなければと考える必要があります。